佐藤 悦治

前回の会報誌(Vol.2)では、私が49歳でパーキンソン病に罹患してから昨年6月までの
10年間で、とうとう起き上がれなくなったことを簡単にレポートしました。今、振り
返ると、こんなに病状を悪化させずに慎重な生活を送っていれば、今頃はもっと健康
な状態が続いていただろうなと思うことが少なからずありました。皆様へのメッセージ
として、私の療養続編を書き留めたいと思います。

徐々に症状の進行はあるものの、何とか自立生活を   送っていました。自動車の運転も
でき、就労休職中には一人で四国88カ所を自動車巡礼できました。また、他の患者様
との交流のなかで、私は服薬量の多さが気になっており、長生きしようと考え、その旨
を主治医に伝えました。別の病院で舌がん切除後の誤嚥・嚥下障害による間質性肺炎の
抗生剤を長期服用しており、パーキンソン病薬とほぼ同時期に副薬剤を変更することに
なりました。また、舌切除の影響で切除舌側の歯をほとんど失ったことから、入れ歯を
作り直しました。

これらのことが重なった直後、飲食物を全く受け付けなくなり、1週間ほどで体重が
53kg→46 kgに急減しました。緊急で駆けつけた病院でもはっきり原因は特定でき
ず、起き上がることができない状態に至りました。点滴をしても体力や体重は回復し
ませんでした。

もうだめだ!

6月13日 飲食できず、床に伏す。

6月29日 体重激減、原因不明。点滴で少し動ける?
    しかし食べられない状況続く。

7月19日  栄養をとらねばこのままでは・・・・
   「これはいかん。もう歩くことも叶わない。車椅子を買ってくれ!」
   以降、どんどん状態が悪化。布団の中からマジックハンドで取りたい物を
   引き寄せる療養生活。とにかく`起き上がるカがない。
  もう…俺の人生これまで?…と絶望。 しかし、ここで救いの神、いや神にも
  見えたDr現る。
 「胃ろうPEGを設置して栄養をとりましょう。」
 「胃ろう」といえば、自分が胃ろうをするまでのイメージは、「終末期医療の
 象1=で、経口食が困難なため、胃に穴を開↓,、チューブで液体栄養剤を流し
 込む。」と いうものでした。

8月18日 胃ろうPEG設置延期
    胃下垂その他、慎重にやるために精密査の上実施となる。

9月l l日 胃ろうPEG設置
   ところが運悪く、間質性肺炎治療薬の影響か、胃からの出血が止まらず、輸血。

9月26日 1週間ほどで退院の予定が、長期入院・・・
    でも病床でいろんなことを考え、やっと退院の日を迎える。

退院後    訪問看護師さんによる胃ろうケアと、6月以前の状態への復帰を目指して
リ八ビリを続けています。体重はもとの53 kgに回復し、床に伏した状態・車椅子
移動がやっとの状態から、再び普通の歩行を取り戻すこと目指してリハビリを続け
ています。

◎ なんといっても歯は大事。食べることに命をがける?今からでも今残っている歯を
大切に。入れ歯は本当に不便です。

◎ 体重減をナメるな!あっという間に歩けなくなる。再び歩くのは途方もない努力と
 支援が必要でした。定期的に体重計に乗るべし。

◎ 胃ろうは寝たきりの人だけのものではない。栄養補充に超有効で、ためらわず行う
 べし。

◎ 医療サービスをよく研究してうまく使うべし私の療養は医療保険を利用し、「通院
 治療」+ 「通院リハビリ」+「訪問看護」。介護保険は使わないことを選択しました。

「立つんだジョー(杖)」(その二)

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