• 皆で悩み、皆で笑い、前に向かってあゆみはじめましょう!

    体験談に代えてご挨拶
    全国パーキンソン病友の会 香川県支部 
    代議員 浜田朋子

     8年前に入会いたしました浜田朋子です。今回、瀬尾さんを中心としていろいろな努力がなされた結果
    こうして素晴らしい会報が生まれました。記念すべき第1号会報に記事を書くようにと頼まれました。
    内容はパーキンソン病についての体験談ということです。でも私は30歳前に発病し、今既に40年近くの
    病歴があり、私が経験してきたことは一言では語り尽くせません。ですから勝手にタイトルを変えて
    「ご挨拶」とさせていただきました。

     私は現職の香川県知事浜田恵造の家内です。主人と結婚してまもなく発病しましたので、主人との
    生活は、ずっと私にとっては「二人と一つの病気」が一緒に暮らす生活であるように思いました。
    私は、主人にはそれほど重く病気を負担にしてほしくないと思ってきました。ほんとうに苦しくなる
    までは病気は自分で抱えきりたい。でもほんとうに厳しくなってきたら主人が共に戦い私を助けてく
    れるでしょう。

     この香川県支部はまだ歴史が浅いのですが、すてきな人材に恵まれたところです。昨年開かれた中
    四国ブロック研修会などは私はただ脇から見ていましたが、それはもう素晴らしい出来でした。私は
    ただ病歴の長さに価値があるのみの患者ですが、皆様の質問や疑問にお答えできる自分でありたいと
    願っています。どなたでも、パーキンソン病とその関連する事項について質問があれば当会においで
    になって私にご質問ください。十分ではないかもしれませんがお答えしたいと思います。

     私が座右の銘とするSerenity Prayer(静謐の祈りまたはニーバーの祈り)をお知らせしたいと
    思います。

    「神よ、変えることのできないものを静穏に受け入れる力を与えてください。変えるべきものを変える
    勇気を、そして、変えられないものと変えるべきものを区別する賢さを与えて下さい。」

    お判りでしょう。パーキンソン病では時々新しい症状を経験し、ああまた一歩進行したかと嘆くことが
    多いです。その時に平静さを失って右往左往してはいらぬ傷を作ります。この祈りは神の力を得て冷静
    にそして知恵を添えて受け止めたいということを祈っています。

     まだ入会を迷っておられる患者のお一人お一人に心から当会に入会されることをお勧めいたします。
    ニーバーの祈りを実践しようとするとき、じっと耳を澄ませて神の声を求めることが大切でしょうが、
    それはまた人間生活では、人とのふれあいを通して得られるものの大切さを否定するものではないと
    思います。患者同士のふれあいと患者でない方との触れ合いはそれぞれ違った大切さを持つものと思
    います。この会報が患者の方に語り掛けてくれることを、そして多くの患者さんがこの会で語り合い、
    そして力づけられていくことを願っております。


    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    CAPTCHA